AI時代のカルテに、
何が起きているか

— カルテが守ってきたもの、保つために

Sachiko Matsushita DDS
院内PoC 稼働中
歯科診断支援 × SafeAI設計にて臨床実証中 / 応答制御技術 特許出願済み / 現役歯科医師による臨床起点の設計

カルテは、診療の記録です。
でも、それだけではありませんでした。医療人が何世紀も前から守ってきた、三つの機能があります。

01 責任の証

「これは私の責任です」
と書ける証拠

カルテに名前を書くことは、責任を引き受けること。診療の判断が、誰のものかを明確にする。

02 思考の軌跡

書かれた順序が、
考えた順序

どこで気づき、どこで迷い、どこで判断したか。文章を読み返せば、医師の思考の流れが見えた。

03 守るもの

患者と医療人を、
両方守る記録

何かが起きたとき、医療人が証拠の側に立てる。患者の信頼が記録によって担保される。

AIは文章を一瞬で生成します。
完成形だけが、カルテに残ります。
誰が、何を、どの順序で判断したのか —— カルテの文章からは、もう読み取れません。

?

このカルテ、
誰が判断したのか

?

判断の軌跡は、
どこに残っているのか

?

患者と医療人は、
何に守られているのか

AIが入った診療でも、カルテが守ってきた三つの機能を保つために、
新しい仕組みが必要になります。

REQ 01

責任の所在が、
明確であること

REQ 02

判断の軌跡が、
後から見返せること

REQ 03

記録が、患者と医療人を
守る形であること

この設計は、EU AI Act が高リスクAIに求めている記録保持・透明性・人間による監督と、同じ方向を向いています。

私たちは規制対応のために設計したのではなく、カルテの本質を保とうとした結果、規制と同じ場所に立っていました。

2026年8月限定リスクAI透明性義務 2027年12月高リスクAI本格適用 2028年8月医療機器組み込みAI全面適用